PFILEとSPFILEの違い
Oracleの初期化パラメータには、次の2つの種類があります。
- 静的パラメータファイル(PFILE)
- 永続パラメータファイル(SPFILE) --> Oracle9i以降で使用可能
以下に、2つのファイルの主な特徴を記述してみます。
PFILE | SPFILE | |
---|---|---|
ファイル種別 | テキストファイル | バイナリファイル |
動的パラメータ変更方法 | ALTER SYSTEM文で変更、再起動後は変更前の値に戻る。またはテキストを編集して再起動 | ALTER SYSTEM文で変更。再起動後も指定オプションにより永続的に値を保持する事が可能 |
静的パラメータ変更方法 | テキストを編集して再起動 | ALTER SYSTEM文で変更。再起動後に変更値が反映 |
RAC環境でのファイル共有 | 不可能 | 共有ディスク上のRAWデバイスに配置する事で共有可能(5MB以上のRAW領域が必要) |
その他の特徴 | 変更履歴をファイルに記述して残す事が可能 | 左記のような運用を行う為には、変更時にSPFILEのバックアップをPFILE形式で保存する事が可能 |
SPFILEを使用することのデメリットとしてはパラメータの変更、確認にSQL文を実行する必要があることです。
メリットとしては、RAC環境で1ファイルを共有して使用できることでしょう。